仕事の振り返り
マネジメントとかPOとかの話
現在の役割についてはだいたいここに書いた。
それ以前、3月まではPOやってたなんて信じられないが、ちょっとPOについて振り返ってみる。
当時はKPIの計画立てたり、案件の相場価格の分析等でSQLとRをごりごり書いていた。そのあたりは新POに引き継がせてもらった。
POをやっていたときに一番根付かせたかったのは統計的な観点での施策の評価だった。A/Bテストをやるときに単なる時系列データのグラフの変化を目視で判断するといったこともそれまではあったように思うが、その差が本当に有意なのかどうかは基本的な統計の知識が必要になる。
今はユーザーインタビューやユーザーテストなどユーザーの定性データも含めて仮説検証しているのでデータが全てというよりかはバランスをとって施策の検討を進めるのがよいと思っているが、最低限知っておきたいというラインはあるのでそのあたりは一定布教できたように思う。
マネジメントに関して上記で触れていないこととしては、10月のキックオフのアワードでベストマネージャー賞として表彰されたことだ。
2015年5月に入社してからこのアワードというイベントをたくさんみてきたわけだが個人としては毎期どこかやりきれていないところがあって受賞した人を見ているとみんなやりきっているなぁという尊敬があった。対比してやりきれていない自分は次はもっと頑張ろうと思ったものだった。
そういう意味で昨年は常にフルスロットルでやってきた感覚はあった(というかやるしかなかった)。受賞したことでマネジメントという領域が自分の中でパワーを発揮しやすい領域なのかな?と改めて思った。
ちなみに、上記で触れた引き継ぎ先のPOのチームもアワード受賞していて *1 ダブル受賞となった。
しかしながら、まだまだ課題は山積みなわけでそういったことを片付けきれていないところに後ろめたさもあった。
全部が全部クリアになりました、というのはタイミングを選べばもしかしたらあるのかもしれないけど中々難しい。
とはいえ、こういったアワードはもらったらうれしいし人生で一度でも経験できて満足したので今後は他の人が取れるように支援する側に徹したい。
CTO Nightにいった話
年末に地元金沢で開催されたIVS CTO Night & Dayに(CTOじゃないけど *2 )参加させてもらえることになりいってきた。
一言でいうととてもよかった。
この一年、アジャイル界隈、EM界隈、CTO界隈と情報を拾ってきたが、CTO Nightで思ったのはやはりビジネスの話が多いと感じた。CEOとのバランスとか、CTOとしてどこまで踏み込むべきかとか、会社経営に携わる身としてのあり方にフォーカスされているように感じた。過去は違ったのかもしれないが。
一方で、もっと局所的な悩みを抱えている人もいた。驚いたのは自分と同じようにCTOという肩書きではない人が多くいたことだった。CTOはラベルという話があったが、CTOという大きなラベルをどう扱えばいいのか悩んでいる人が非常に多かった。
CTOじゃなかったけどこれからCTOを名乗ろうと思うという人もいればそうでない人もいた。このあたりは自分が今後どうしていくべきか、今の会社においてどうするべきかを考える上で大きく影響を与えてもらった。
こちらのご意見も非常に参考になる。
企画の面では、夜はグループに分かれて会食にいく企画があってこれが非常によかった。
会期中のランチなどでは初参加ということもあり勝手もわからず積極的に話すみたいなこともちょっと難しかったので、少人数でゆったり話すみたいな場があることでバックグラウンドなどから理解して話をすることができた。
次回のタイミングでどういう役割でどういう仕事をしているかまったく読めないけどまた参加したいなと思った次第。
仕事でやりたいこと
- 今ある問題にまあここまでやればいったん落ち着いたでしょ、と言える状態に持っていくこと
- 実際に手を動かしながら問題解決にあたること
- 全社的なアジャイルの理解の浸透
- 委譲、組織のSPOFからの脱却
- コードを書く時間を増やすこと
- 新たなマネジメント層を作ること
- 部署横断的なエンジニアリング組織の組成とマネジメント体制の整備
- CTOいない問題への答えを出すこと
いろいろあるが局所的な話はやるとして大局的には全社機能としてエンジニアリングの重要性が高まっていると感じていて、プロダクト開発だけではなく、営業部門、管理部門、経営などあらゆる領域においてエンジニアリング的視点はなくてはならない状況に立たされていると思っている。
今後いろんな会社でそうなっていくんじゃないかな。
いまやPOやマーケもデータ分析のSQLや効率化のためのスクリプトやプロダクトの軽微な改修は自分でごりごり書く時代ですよ。
逆にエンジニアリングに携わる人も今目の前にある領域からどんどん越境していったほうがより価値を高められると思う。
川口さんが似たような文脈で書いていた。
考え方として別に新しいわけではないけど、実際にやれているか、その質と量がどうなのかは組織によって大きく異なると思う。
そしてその差がビジネスで生き残れるかにつながってくるんじゃなかろうか。
事業的観点、経営的観点でより持続的にしていくためにエンジニアリングをどう位置付けるか、どう取り組んでいくかについて一段上の成果を出す一年にしていきたい。
コミュニティまわりのこと
今年関わったコミュニティは、
- DevLOVE
- s-dev
- アジャイルチームを支える会
だった。
DevLOVEは存在は知りつつもあまり関わりはなく、RSGT2018で新井さんの発表を聞き、その後もカイゼンジャーニーの発刊イベントやLT会に顔を出しているうちにいつの間にか打ち合わせなどにもちょこちょこ出るようになった。
どちらかというと現場ドライブのコミュニティのため現在の自分のミッションや視点とやや異なるところもあるが、何かを変えていく人たちと話すのは面白いしその支援はしたい。最近は場の提供くらいしかできていないが、自分自身のアウトプットももう少しやっていけたらと思う。
s-devはクックパッドさんのメンバーが中心となってはじめたサービス開発について様々な観点から学びを深める勉強会だ。チームビルディングがテーマの回で一度LTをさせてもらい、その後会場提供などもさせていただいた。いいかんじに盛り上がっていて、弊社メンバーもよく顔を出している。
そして、一番大きかったのはアジャイルチームを支える会へのjoinかな。アジャイルチームを支える会は西村直人氏が代表理事を務める一般社団法人でよいアジャイルチームをもっと増やしていくための活動をしている。きっかけとなったのはDevLOVEのほうで市谷さんに繋げていただいたのがきっかけだった。もともと市谷さんもアジャイルチームを支える会の理事だったが、現在の活動が多岐にわたることで次の人にバトンタッチしていきたいということで手を挙げた。
自分の意図としては、現在の自分の社内のミッションとも近く、社内だけでなく社外でもいろいろなチームの話を聞いて支援できる機会があるというのはとても魅力的に感じたのでぜひともという感じだった。理事のメンバーもこれまで長く色々なチャレンジをしてきた人が多く刺激をもらっている。
わりといっぱいっぱいではあるのだけど、また登壇は増やしていきたい。
また運営だったり支援ももうすこしやれるとよいなーと思っている。
あとはもう少し技術寄りの勉強会にも改めて出ていきたいと思う。
執筆
去年はありがたいことに寄稿の依頼をいただきIT人材ラボさんで記事を一本書かせていただいた。
今年も機会があったら取り組んでいきたい。
上記については年末のアドベントカレンダー4本と重なって死にそうだったので次の機会があれば違う時期に取り組めたらいいなと思うw
副業のこと
2018年に入ってからは子供が歩き回るようになり手が離せないのでほぼ手を動かすことはできていない。
CGMのプロダクトをひとつ手伝っていたがそちらへのコミットはほぼできておらず。年一回のヱビスビールに合う逸品グランプリのシステム開発に今の所フォーカスしている。
このイベントは2018年で実に4回目の開催となる。
企画・主催の恵比寿新聞の高橋さんからは最初恵比寿で100年続くお祭りを作りたいと持ちかけられた。初年度はフルスクラッチでサイトと投票管理システムを作りばたばたでリリースしたが、4年目となればもうだいぶ楽に運営できるようになってきた。ちなみに出店数は20,30,40,と続き50いけるかというところで47店舗での開催となった。
初年度は前職のデザイナーと一緒に組み、2年目3年目は一人で担当した。2018年はプライベートでのコードを書く時間がかなり限られているので会社のエンジニアに声をかけて副業で手伝ってもらった。
47店舗分の写真撮影と原稿作成は本当に大変そうで、それの入稿作業もまた大変だ。初年度はdropboxにあるwordと写真から手作業でDBにデータ投入する作業をしていたがつらすぎて2年目は管理画面化した。画像もフルサイズでくるのでサーバーサイドでリサイズするようにした。2018年はcsvで一括登録できるようになった。こういう話はエンジニア都合だけでなく、実際に使う人をどう巻き込むかなので時間をかけてコミュニケーションしてきた。小さなことではあるがこういった業務プロセスの改善を仕事以外でも取り組めて、それがより時間をより価値の高い仕事に使うことに繋がっているのはよいことだと思っている。
4回の開催を通して思うのは、最初はシステムの難しさがなかなか伝わりにくかったりしたことがすこしずつ理解が深まりチームビルディングができていったように思う。初年度はつらすぎて来年は無理だと思っていたくらいだったのが、いろいろ効率化して考える時間が増えてくるとこのイベントの本質的なところに向き合えるようになってくる。
このイベントでは期間中各店舗で冊子が置かれ、最終的にサイト上で投票を行う仕組みとなっている。お客さんは冊子を片手に恵比寿の街をはしごするわけだが、Webサイトは投票に特化していてはしごする体験における価値提供はあまり考えられていない、では来年はどうするか、など。
副業でも本業と同じようにプロダクトをユーザー中心でアジャイルに開発する流れになってきていて非常に面白い。
今年は運営の恵比寿新聞で駅前で冊子を配ったりもしたそうだ。期間中飲みにいくと冊子を持ったグループに遭遇する。初年度ばたばたでリリースしたものがここまで地域に根付いたイベントになったのは感慨深いものがある。今年から手伝ってくれたメンバーも恵比寿に働いているってかんじがしたと言っていたのがなかなかにエモかった。
あんまり仕事において地域を盛り上げようとか意識することはなかったけどこのプロジェクトに関わってからは結構視点が変わった。
新卒の頃からなんだかんだで縁のある恵比寿なので引き続き自分のできることをやっていきたいと思う。
まとめ
まとめると公私ともにさらに大きな価値を生み出せるようにあらゆるチャレンジをしていきたいと思う。
組織をどう変えていくか、プロダクトをどう変えていくか、いろいろな人といろいろな観点から話したいなと思うので既存のつながりの人だけでなく興味のある方はTwitterなりなんなりでコンタクトいただけたら幸いです。
2019年もどうぞよろしくお願いいたします。