これから求められていくジンジニア
この記事はジンジニアアドベントカレンダー25日目の記事です。
ジンジニアとそのコミュニティについて
エンジニア出身の人事という説明が最もシンプルですが、最近はEMやDevRel文脈などもう少し広いバックグラウンドの人が界隈に集まっていると感じています。
私自身、これまでのキャリアで開発と人事と二足の草鞋を履いていたこともあり、いつのまにかジンジニアコミュニティに所属するようになっていました。
ジンジニアという言葉自体はもう少し前から存在していたようですが、コミュニティとして活動を開始したのは @tbpgr さんが発起し2019年に開始したのが最初です。
特に人事面に関わると言うことで公開のイベントではなかなかお話しできないネタを相談したりすることができる場は非常に貴重な場となりました。
これまで不定期に開催する座談会がメインの活動でしたが、今年の夏にはタイミーさんのオフィスをお借りしてイベント開催も実現しました。
懇親会まで含めて非常に盛況となり、ジンジニアへの関心の高さが伺える会となりました。
自分の発表は色々な方にリアクションいただき嬉しかったです。
個人的に今日イチのパワーワード
— tweeeety (@_tweeeety_) 2023年8月4日
「泥水をすする」#ジンジニアMeetup
これから求められていくジンジニア
さて、このような形で直近認知を広げて行っているジンジニアですが、個人的には今後以下のような人が求められていくのではないかと感じています。
※具体例として人物イメージをつけてみましたが、ご本人がジンジニアと名乗っているわけではないのでその点のみご注意ください。あくまでこのような動きをする方がジンジニアとして活動したら強力だろうなという想像です。
組織開発をリードするスクラムマスタージンジニア
スクラムマスターはスクラム開発における一つのロールですが、プロセス改善やチームのコンディションを主な関心ごととして持っています。
EMなどのマネージャー職も領域がかぶるところはありますが、特に組織開発を全社視点からみた時にスクラムにおける改善の回し方や、組織に対するコーチ的な振る舞いを考えられる人は人事視点でも非常に価値があります。
特に組織が急成長している中でアラインメントしたり、逆に大きくなって小回りが効きにくくなったときにも組織を大きく動かすためのレバレッジを効かせる動きができます。
動き方のイメージ:Amanoさん
組織の基本単位を自己管理型チームにしていくために、こんな方針でチーム作ると良いよ〜というのをまとめたチーム作成ガイドを作りました。健全なチームが増える一助になれば嬉しいです!https://t.co/nIIUc9MuFh
— ama-ch / Yusuke Amano (@ama_ch) 2023年7月26日
組織戦略と経営戦略を接続し攻めの投資を行うEMジンジニア
これはどちらかというとマネージャーとしての意思決定にフォーカスしたジンジニアの動き方です。
EMとして組織の色々な決め事に関わると不確実性の中でどうにか意思決定をするという機会があると思います。
そうした組織的な投資の意思決定は人事の立場から考えても重要で、特にトップダウンの大きな意思決定に現場視点を反映させ精度の高いものにできるというところが最も大きな価値となります。
開発経験がない人事の場合、思い切った投資をしようとした際に現場に受け入れられるか不安に思ったり、逆に一切考慮せずに推し進めてネガティブなリアクションをもらってしまうことも考えられます。
現場を知っているジンジニアが人事に入って大きな施策を動かせることは大きな強みになるはずです。
HRBPやDevHRも近いところだと思いますし、EMからジョブチェンしそれを名乗って活動している人も最近は多くいると感じています。
動き方のイメージ:serimaさん
#LXベッテク月間、本日は僕の番でした!HR<>エンジニアリング組織のお話です!
— serima | LayerX (@serima) 2022年6月6日
シュッと読めると思うのでスキマ時間にでもぜひご覧ください〜😎
プロダクトチームの HRBP として、なめらかに情報を行き来させる価値に気付いた話 - LayerX エンジニアブログ https://t.co/PoE6LPtE5h
技術広報・採用広報をリードする"前に立てる"ジンジニア
ジンジニアと名乗る人の中でも最も多くの人が関わっているのが採用だと思います。
採用については短期長期で施策は変わりますが、その中でも技術広報というその会社が社外のエンジニアからみてどう見えているか?という認知を作りにいく活動が非常に重要です。
名前も聞いたことない、何をしているかもわからない会社からスカウトが来ても開かない人が多いのではないかと思いますが、これが日々の発信やカンファレンススポンサーで名前を目にするということだけで印象は大きく変わるのです。
その中で色々なコミュニティに出て行ったり、そこでコミュニケーションしたり、実務としての経験を元にした発信をやりつつもコミュニティへの還元と自社の認知形成をリードできるという人は採用を踏んでいきたい企業ではどこでも求められるのではないでしょうか?
人と話すことが好きで前に立つことが苦でない人であればこれを目指すのもありだと思います。
動き方のイメージ:パウリさん
本日の #QiitaNight での登壇資料はこちらです!https://t.co/UFe5kbgqfI
— パウリ (@pauli_agile) 2023年12月8日
まとめ
ジンジニアの必要性は以前にも増して高まっているし、チャレンジのハードルが下がってきているようにも感じるのでまた新しくトライする人が増えたらうれしく思います。
2024年はさらに盛り上がることを楽しみにしています!