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@yo-iidaのlog

RSGTのスポンサーになるにあたっての思いとか

この記事は「Regional Scrum Gathering Tokyo Advent Calendar 2018」の15日目の記事です。

今回私が所属している株式会社クラウドワークスからスポンサーをさせていただくことになったのですが、そこに至るまでのお話を書きたいと思います。

(※会社のブログに書こうかなと思ってたのですが間に合わなかったため個人の見解として書きます。)

スクラム風の何かとの出会い

私がスクラムの片鱗に初めて触れたのは3年前にクラウドワークスに転職してからでした。当時は組織の拡大期で新しい人がどんどん入ってきてチーム開発に少しずつトライしていっていた時期でした。

当時スクラムの経験者は少なく、スクラムという言葉もあえて使わずにプランニング・朝会・ふりかえりのみを各チームでやるというルールのみがありました。 これは最初から「スクラムやるぞ」と型通りに推進することでの拒否反応を避ける意図もあったのかなと今では思っています。

各チームいろいろなプロセス改善を積み重ねていき、チーム開発としては次第にワークするようになっていきましたが、それはスクラム風の何かでした。

なんちゃってスクラム問題

その後自分たちが直面したのがなんちゃってスクラム問題です。 チーム開発が回り始めて、それぞれいろんなプラクティスを試してカイゼンがどんどん進んでいったのはよかったのですが、教科書通りにやったことがないため各イベントがワークしているように見えて全然本質的なところに向き合えてないという問題が起きていました。

当時は自分はチームリーダーをやっていて、メンバーとスプレッドシートバックログを作ったり、ふりかえりもスプレッドシートで効率的にやったりなど、自分のチームはいい感じに回っている!と思っていました。

しかしながらマネージャーと一緒にふりかえりをした時に、

スクラム全然知らない」「XP全然知らない」

といったProblemを出されてはっとしたのを覚えています。

プロダクトオーナーの役割も曖昧だし、付箋など物理のアイテムを使わずにツールに頼っていたことで表面上の議論で終わってしまい、本来の目的を達成できていなかったり。。 いいかんじで回していると思っていたけど、自己流でやっていたスクラムではない何かだと気づいたときとてもショックを受けた記憶があります。

正しい知識を学ぶ

その後は書籍やいろいろなWeb上のコンテンツから一回きちんとやるとどうなるのかを手当たり次第にインプットしていきました。

チームでSCRUM BOOT CAMP読書会をやってやれていないことをチームで試したり、外部の勉強会に参加したり、インプットと実践を繰り返していきました。 当時社内でスクラムマスターって名乗っている人はいなかったのですが勇気を持ってスクラムマスターをやっていると宣言しました。 これは結構怖かったwえ、スクラムマスターってなに?コードかけよって言われそうでw 実際は兼務でコードも書いてたのであれなのですが、最近はチーム組成の際にはスクラムマスターは誰がやるか?みたいな議論も出てくるようになったのでチャレンジしてよかったなと思っています。

そして大きな転換となったのがRSGT2018です。 自分が思っているよりもスクラムやその周辺にある概念が広く深いもので、自分が見ているものが本当に狭い範囲でしかなかったのだなと衝撃を受けました。

当時の記事 RSGT2018初参加してきた - yo-log

上記でも触れていますが、ネットワーキングパーティの際に川口さんとお話する機会があり、認定スクラムマスター研修について受けるとどういう意味があるの?という質問をしました。 答えは「火を付けられるんだよ!(意訳)」とのことでして、この言葉がきっかけで2018年3月にJim Coplien氏の認定スクラムマスター研修を受けさせてもらいました。 研修では初めて体系的に人に教えてもらうという体験でしたので、ようやくこれまでやってきたことと正しい知識が自分の中で繋がっていき言語化ができるようになっていきました。で、やっぱり火を付けられた。RSGT2018の時点でも付いてたんだけどなんかさらに薪をくべられた感じ。

ちなみにこの回の研修では8日目担当の森さんと一緒でしたw ほんといつも刺激をもらっています。ありがとうございます。

広めていく

火が付いてしまったのでそのあとはどんどん実践の範囲を広げていきました。 社内でまずきちんと本質に向き合って開発できるようにする、そして社外にもいい感じの現場を増やしていきたい、そんな思いでやっています。

詳しい話はこちら 2018年マネジメント振り返り - クラウドワークス エンジニアブログ

社内ではここまでで結構いろんな人に新たな火をつけることができたように思ってますw

スポンサーになるにあたっての思い

これまでなんちゃってでやっていたところから、自分の中でこのままじゃだめだ、もっと知りたい、もっとうまくやれるようになりたい、そう決意させてくれたのはRSGTでした。

今では社内でももっと学びたいという人も増えてきています。

私の思いとしては、そんなきっかけを作ってくれたRSGTへの貢献と、スクラムアジャイルをはじめとしたプロセスのことを大事にしている会社だよという表明の意図を込めて今回スポンサーに参加させていただいています。

今後も引き続き社内での実践のチャレンジとコミュニティへの貢献を両立していきたい次第です。

明日はTakahiro Kaiharaさんの「ぼくがどんだけRSGTが好きか書きます」です! 思いの丈が楽しみですね!