家事と育児とアジャイルについて話してきた
先日「子育てエンジニア Hack共有会」というイベントでLTしてきた。
スライドは以下。
アジェンダ的にはガジェットネタが多かったため、プロセスとか考え方の話をしてもうけないかもと思っていたが、思ったよりうけたのでよかった。
その日は参加者の人と懇親会で喋り、「エンジニアリング組織論への招待ネタっぽい」みたいな感想をもらったりしていた。
その後speaker deckに資料をあげておいたら思ったよりはてブが伸びて驚いた。 みんな似たようなことを考えてるのかなーと思った。
ちょっとだけ補足
LT時に口頭で話したこともあったのでちょっとだけ補足。
家族がそのまま受け取れる価値とは
動くソフトウェアを家庭に落とし込んだら何になるかなーと思って出てきたのがこれ。
わかりやすい定義ではないけど、たとえば、料理と片付けどっちがやる?みたいな議論に時間を使うんじゃなくてやれるほうがやって子どもと過ごせる時間増やそうとか。
あとは、週末飲みに行くかわりに平日1日早く帰るとか、見合っているかはさておき行動や提案を素早くやっていくことが価値なんじゃないかなと思う。
見える化について
ツールやガジェット使いたくなるのはわかるけどまずは物理からやってみよう、はスクラムと一緒。
目につくところに置いてみてコミュニケーションが生まれるかがポイントとなる。
そこからツールつかったりガジェットで効率化したりは全然あり。
懇親会でも「まず物理カレンダーやってみようと思いました」という感想をもらったが意外とやってない人も多いのかも?
機能横断的夫婦について
子どもが生まれてから「家事を手伝う」と言ったことがあったのだけど、これがとても妻の怒りを買ってしまった。
「"手伝う"って何?なんで私がやる前提で話してるの?」
当事者意識がめちゃくちゃ低い発言だったということだった。まったくもって機能横断的ではない。
これはスクラムでチームが機能横断的でパフォーマンスを出している状態とはどういうことかを考える中でめっちゃ反省した。家ではゆっくりしたいっていう意識ってどうしても出てしまうと思うんだけど自分も相手も一緒なので意識して行動する必要がある。
仕事っぽくしないが一番大事
家事育児は仕事よりももっとウェットでソフトスキルの世界なので、目的に感情が絡むことも多々ある。
プロジェクト管理みたいなワードを持ち込むとたいていうまくいかない。
アジャイルソフトウェア宣言を夫婦に落とし込んだとかいっても引かれてしまうというオチだろう。ただ、考えてみることは大事だと思ってて、それに沿って実践できているかを自問自答するくらいから始めるといいと思う。お互いに成熟してきてそれが当たり前だという状態になったらネタばらししてもいいかもしれない。
一般的にも妻のほうはこういうことを日常的に考えていて自然に実践しているので夫の方がどう考え方を変えるかなんだと思っている。わざわざ小難しい言葉で表現する必要はない。不言実行でやっていきましょう。
現場からは以上です。
またどこかでこういうネタで話してみたいとおもいます。